ゴカイその3 「仕事をとるか、介護をとるか?

 <結論> どちらか一方という必要はありません。両立しましょう。

 

 仕事をするから介護をしない、介護をするから仕事を辞める、といったどちらかだけを選択する必要はありません。

  介護をするために仕事をやめた場合、いずれ迎える「介護が終わる」、つまり介護される側がお亡くなりになった場合、大切な人を無くした大きな喪失感のみならず、収入、そして日々のタスクも一度に喪失します。奮起して再就職をしようとしても、年齢やブランクを考慮すると再就職は通常、非常に高いハードルとなります。なかには、母親の介護のためにバリバリの営業マンだった50代男性が、介護のために仕事をやめ、母の死後、生活保護を受けることになる、という現状もあります。

 

 一方、仕事を続けながら、介護をする場合、ご本人の年金等の費用のほか、介護する側に収入がある場合は、介護にかけられる選択肢の幅が広がります。また、何か精神的に弱くなったときにも、職場でのコミュニケーションを通じ、悩みを聞いてもらえたり、愚痴をこぼしたり発散できる「心の窓」を持つことができます。さらに、いざ大切な人が最期を迎えても、仕事が支えになったという経験者の声も多く聴きます。

 

 職場にも、仕事と介護を両立するための制度があります。93日の介護休業を取得できることが法律で定められており、また5日/年の介護休暇も認められています。上手に活用しながら、仕事と介護の両立が図れるように、職場でのコミュニケーションをしっかり取りつつ、「お互い様だよ、いってらっしゃい」「いつもすみません、ありがとうございます、この後しっかり頑張ります」の気持ちを伝えあえる場であってほしいと心から思います。

 

ゴカイその4 「施設に預けるのはかわいそう?」

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株式会社ウィントリア

 

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